最近は、クラウドソーシングやSNSなどネットを介してお仕事を進めることも増えてきました。動画編集者やWebライターなど基本的に自宅での作業が多いフリーランスは『名刺は必要ないのでは?』と考える人もいると思います。
今はオンラインで仕事が完結できる時代です。
とはいっても、対面での打ち合わせ、交流会など名刺が必要な場面は多いです。
結論から言うと、キャリアを広げたいのであれば名刺は作っておいた方がいいです。
今回は名刺の必要性と名刺作成のポイントについてお話ししたいと思います。
名刺は人脈づくりに欠かせない
名刺交換は突然やってきます。
私の場合は実績作りの途中でやってきました。
フリーランスとして活動をし始めた頃、まずは実績作りだと思い、手あたり次第に友人や知り合いに『サンプル用の動画を撮らせてくれないか。』と連絡をとりました。
そこからクモの巣のように人脈が広がり、突然の打ち合わせ、人からの紹介、SNSで繋がった同業者との交流会など名刺を作っておけばよかったと後悔することが何度かありました。
名刺作りはもう少し実績がついてから。と考えがちですが、フリーランスとして活動を始めた以上、いつチャンスがやってくるか分かりません。
フリーランスは会社員と違って、日常の中にビジネスチャンスが舞い込んできます。
プライベートでの外出でも常に持ち歩くことをおすすめします。
名刺を渡しておくことで将来的に案件につながることもあるので、私のように名刺を作っておけばよかったと後悔する前に、名刺は早めに作っておきましょう。
目指すところを確認しよう
名刺をつくる前にフリーランスとしてどんな方を相手にお仕事したいのかはっきりさせておくことも大切です。
今は個人を相手にお仕事してるけど、
将来的には企業を相手にしたい。
企業からもお仕事を受けるフリーランスを目指すなら名刺は必須。ビジネスマナーとしても必要な場面はたくさんあります。
企業は名刺をよく見る
企業がフリーランスを活用することも今では当たり前になってきました。
フリーランスを活用することで人手不足の解消・コストの削減・小さな案件や短期間での業務の依頼など企業にとってメリットがたくさんあるからです。
反対にフリーランスに依頼することによって、突然業務が止まってしまうリスクや情報漏洩のリスク、期待していたような成果物が受け取れない可能性などデメリットもあります。
そのため、フリーランスの名刺は企業にとって人材やスキルの見極めに重要なツールになります。
その名刺、覚えてもらえる?
たまに名刺を見返したとき、
『これ誰の名刺だっけ?』と思うことはありませんか?
私は人の顔と名前を覚えるのが正直苦手で、名刺を整理するたびに『これ誰だっけ。。』となることがあります。
日頃から名刺交換を頻繁にするような人だと尚更ですよね。
よく覚えてもいない人にいきなり仕事を発注しようとも思うはずもありません。
名刺はなるべく覚えてもらえるように工夫をしましょう。
覚えてもらうための工夫
名刺を作成するにあたり、ネットで名刺のことを調べまくりました。その中で私が『これなら印象を残せる。』と感じた名刺の工夫をご紹介します。
紙質にこだわる
名刺交換をする際、相手が最初に感じるのは名刺の紙質です。紙質にこだわった名刺は受け取る際の感触が違うため、相手に興味を持ってもらいやすいです。
【名刺】
— ハグルマ オンラインストア (@haguruma_jp) January 12, 2023
新年に新しい気持ちでお名刺の作成をお考えの方も多いですね。クラフト感が心地よいシンプルなお名刺はいかがでしょうか♪https://t.co/SWy709RENg pic.twitter.com/x2C0m53YdJ
カードワンです。日頃ご愛顧いただいているお客様に感謝を込めまして、『見えない』を楽しむ名刺、スケルトン名刺を11月30日までの期間限定で30%offにてご提供させていただきます。この機会にぜひ一度お試しください。https://t.co/BwlhXsJF2D pic.twitter.com/w0wvxp4c5R
— カードワン (@card_one_tw) November 2, 2022
加工印刷
特殊な印刷をすることで、高級感やインパクトを与えたり相手を楽しませる演出が可能となります。
活版印刷
活版印刷とは、活字を組み合わせてつくった版にインキをつけ、圧力をかけて印刷する技術のことです。普通の印刷とは異なり、活字を転写するときに紙に圧力がかかって独自の凹凸がでます。版に付くインキの量や、刷る度に異なる場所に印字されるため、刷りムラが出ます。そのわずかなムラが、一枚一枚に独特の個性が出ます。
指に伝わる独特の凹凸感。温もりと味わいがある名刺、活版印刷名刺。
— カードワン (@card_one_tw) October 31, 2017
金属や樹脂で出来た凸版にインクをのせて紙に転写させる活版印刷。指に伝わる絶妙な凹凸、インクのわずかな掠れや濃淡が温もりと味わいを感じさせます。https://t.co/G9uZuJRXg2 pic.twitter.com/TzlEcPEIFT
【活版名刺のご紹介】
— arica (@arica_shop) May 20, 2022
活版スタジオ奈良にて、女性の僧侶さんより、仏教を感じさせる心穏やかになるような活版印刷名刺を請け賜りました。https://t.co/K07dTCxeEq#nara #arica #奈良 #アリカ #高天町 #活版スタジオ #cappanstudio #名刺 #活版印刷名刺 #活版印刷 pic.twitter.com/9fQyInCS2a
CAPPAN STUDIO https://cappan.co.jp/
エンボス加工
エンボス加工は、別名“浮き出し加工”とも呼ばれており、印刷物表面のデザインが浮き出しとなる加工方法です。凹型や凸型の版を用いることで印刷物に凹凸をつけます。凹型と凸型の版の間に印刷物を挟み強くプレスすると、表面は浮き出し、裏面は凹んだように加工されます。印刷物そのものの素材を活かし、普通の印刷では再現できない、自然な立体感と高級感を出します。
KYUBの事例 建築事務所ArMS(https://t.co/PXIztHC6cr)の名刺です。グレーの紙にエンボスでの空押しが印象的な名刺です。凸凹が裏移りしない方法としては合紙(double)という方法で紙を貼り合わせて一枚の名刺にする方法がありますが、あえてエンボスが裏にも出るようにしています。 pic.twitter.com/q7hkTt8OTs
— KYUB Studio (@KyubStudio) November 10, 2020
箔押し印刷
箔押し加工は、凸の金属版を使い、熱と圧をかけて紙に箔を転写する加工方法です。
箔色や質感によって印刷では表現できない華やかさや高級感を演出することができます。
表面にはロゴマーク、裏面には手書きの文字を箔押しし、高級感がありながら、とても柔らかい雰囲気の名刺に仕上がりました。 pic.twitter.com/j75N03ra5e
— 箔押し印刷あさだ屋 (@asadaya) July 20, 2020
多角形や点線が組み合わされたデザインを
— 箔押し印刷あさだ屋 (@asadaya) March 23, 2021
箔押しした名刺。
つや消し黒箔で箔押しした文字は、
活版印刷のような雰囲気に仕上がっています。
紙:クッション紙0.6mm
箔:つや消し金箔111・つや消し黒箔
紙のサイズ:91×55mm
#名刺 pic.twitter.com/CZleNRBKwt
似顔絵・イラストを入れる
似顔絵入りの名刺は『顔を覚えてもらえる』というメリットがあります。また自分の職業が分かるようなイラストを入れてみるのも効果的です。
nonchi様の活版印刷名刺を印刷させていただきました。
— Bird Design Letterpress (@BDLetterpress) December 7, 2022
nonchihttps://t.co/gV1Io8J1jm
⁰イラストレーター。無邪気なこども、天真爛漫な人など「こどもゴコロ」をテーマに絵を描いています。#nonchi #illustration #活版印刷名刺 #レタープレス #letterpressbusinesscard #birddesignletterpress pic.twitter.com/3NV1J85CIU
【活版名刺のご紹介】
— arica (@arica_shop) May 27, 2021
活版スタジオ奈良にて、左官職人様から活版印刷名刺を請け賜りました。
“こて”を使って仕事をしているイラストをメインビジュアルとした、左官屋さんならではのデザインになりました。
▽詳しくは活版スタジオサイトにてhttps://t.co/9rX4TQmzUS#活版スタジオ奈良 #活版名刺 pic.twitter.com/MAyslHXlEG
デザインにこだわる
相手を驚かすようなアイディアだったり、くすっと笑ってもらえるような遊び心のある名刺も印象に残ること間違いなしです。
ユニークな美容師の名刺デザイン.
— AKILA™ (@AKILA_Design) November 3, 2019
こうやって名刺交換に他とは違う体験を付加すると,
印象に残る度合いが格段に上がる.
ではデザイナーならどんなものが良いだろう. pic.twitter.com/H1XYYlJldL
キャッチコピー
コンセプトや自身の活動を魅力的に伝えるキャッチコピーを入れれたら、相手の心をグッと掴むことができますね。
島の先輩企業にちょっとドキドキしながらのご挨拶。
— 岩倉千花 / 石垣島の。 (@zoomicco) February 16, 2022
名刺裏返してふっと笑われたから、おぉ!なんか食らうか!?と思ったら、
「いいねぇ、キャッチコピー。」
と言っていただけた。
とても嬉しいです!!!! pic.twitter.com/yAMU4ASG6S
名刺にどこまで情報載せる?住所は?
一般的に名刺にのせる項目は
- 名前
- 屋号
- 肩書き、資格
- 住所
- 連絡先
- SNSアカウント
- 事業内容
と言われています。
でも私の名刺は、名前・肩書き・連絡先だけの超シンプル名刺。
住所は載せてないけど、今のところは困ってません。信頼性がなくなるというデメリットもあるけど、初対面の相手には私も信用してないから(笑)
名刺には愛着をもっていたい。
活版印刷は文字の凸凹が指で感じられて、独特の味わいと温もりがあってすごく好きなんです。自分で名刺をデザインし、紙も1枚1枚厚みや質感を見ながら選びました。
印刷の立ち会いもして、わくわくしながら名刺に活版の圧がかけられのを見てました。
出来上がった自分の名刺を何度も指で撫でて、はやく名刺を配りたいという気持ちでいっぱいでしたね(笑)
名刺を見るとやる気が出ます。初心にかえるというか、あのワクワクしてた気持ちを思い出すと、シャキッとするんですよね。
まとめ
フリーランスとして活動を始めるなら、名刺は早く作っておいた方がいいです。また、その場で話題になるような名刺も大事ですが、名刺に愛着を持つのも大事かなと思います。
名刺は自分の分身だと思って。