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良い動画は企画で決まる。私が企画を考えるときに大切にしていること

2026 6/08
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フリーランス 動画制作TIPS
2026-06-08

クライアントから

「動画を作ってください」と言われたとき、

皆さんは何を考えて

「こんな動画にしよう」と決めていますか?

私がフリーランスになって間もない頃は、

とにかく「どう伝えるか」ばかりを考えていました。

かっこいい映像にしたい。
印象に残る演出を入れたい。

そんなことばかり考えていた気がします。

でも、勉強や経験を重ねるうちに分かってきたのは、

良い動画は撮影や編集で決まるのではなく、

その前の企画の段階で、ある程度良し悪しが決まるということです。

もちろん、撮影技術や編集技術も大切です。

でも、それ以上に大切なのは、

なぜその動画を作るのか。
誰に届けるのか。
そして、この動画で本当に伝えたいことは何なのか。

そういった部分を整理することだと思っています。

私はこれまで、

企業紹介動画やWeb広告、インタビュー動画、イベントダイジェスト、YouTube動画など、

様々な映像制作に携わってきました。

今回は、そんな私が動画の企画を考えるときに大切にしていることを書いてみようと思います。

そもそも企画と構成は少し違う

まず最初に、私の中での「企画」と「構成」の違いについてお話しします。

私は、

企画 = 何を伝えるかを決めること
構成 = どう伝えるかを決めること

だと考えています。

img

例えば採用動画なら、

  • 誰に届けるのか
  • 何を伝えるのか
  • どんな価値を感じてもらいたいのか

を考えるのが企画です。

一方で構成は、

  • どこから話を始めるのか
  • どの順番で情報を見せるのか
  • どこで興味を引くのか
  • どんな演出を使うのか

を考えます。

同じメッセージでも、

時系列で見せるのか、
結論から見せるのかで、

受け取る印象は大きく変わります。

例えば映画でも、

主人公の過去から順番に描く作品もあれば、

結末に近い場面から始まる作品もあります。

伝えたいテーマは同じでも、

見せる順番によって物語の感じ方は変わります。

img

映像も同じです。

「何を伝えるか」が決まって初めて、

「どう伝えるか」を考えることができます。

すごく当たり前のことのようですが、

実際の制作では、つい先に

「どんな演出にするか」
「どんな雰囲気にするか」

から考えてしまうこともあります。

でも、伝えるべきことが曖昧なままだと、

どれだけ映像が綺麗でも、何を受け取ってほしいのかがぼやけてしまいます。

だから私はまず、

「この動画で本当に伝えるべきことは何か」

を整理することを大切にしています。

まず考えるのは、クライアントの目的

動画制作のご相談をいただくと、

「会社紹介動画を作りたい」
「採用動画を作りたい」

と言われることがあります。

でも私は、その言葉をそのまま受け取ることはあまりありません。

なぜなら、本当に考えるべきなのは、

動画そのものではなく、その先にある目的だからです。

実際、

「こんな動画を作りたいんです」

と、すでに完成イメージを持った状態でご相談いただくことも少なくありません。

もちろん、そのイメージを形にすることも大切です。

ただ、お話を聞いていくと、

作りたい動画と達成したい目的が必ずしも一致していないことがあります。

例えば、

会社紹介動画を作りたいと言われたけれど、本当に解決したいのは採用の課題だったり。

サービス紹介動画が欲しいと言われたけれど、実際には認知拡大よりも信頼獲得が目的だったり。

そんなケースは意外と多いです。

その場合、最初に想定していた動画よりも、別の見せ方や別の媒体の方が目的達成につながることもあります。

だから私は、

「どんな動画を作るか」

を考える前に、

「なぜその動画を作るのか」

を考えるようにしています。

例えば採用動画でも、

応募者を増やしたいのか、
会社の認知を広げたいのか、
入社後のミスマッチを減らしたいのかによって、伝えるべき内容は変わります。

企業紹介動画でも、

問い合わせを増やしたいのか、
信頼感を高めたいのか、
ブランドの価値を伝えたいのかによって、企画の方向性は変わります。

動画はあくまで手段です。

だから私はまず、

「この動画で何を達成したいのか?」

を整理するところから始めます。

「知ること」に時間を使う

企画を考えるとき、私はまずヒアリングした内容や情報を整理します。

  • クライアントの想い
  • 商品やサービスの特徴・強み
  • 競合との違い
  • ターゲットの悩み
  • 市場環境

まずはそれらを一度並べてみます。

情報を整理していると、

クライアント自身も気づいていない強みや価値が見えてくることがあります。

むしろ、ここが企画を考える上で一番面白いと感じてるかもしれません。

本人たちにとっては当たり前のことだからこそ、

価値だと認識していない。

でも外から見ると、

それがその会社らしさだったり、

選ばれる理由だったりします。

私はそうした言葉やエピソードを拾いながら、

「この会社の魅力は何だろう」

「本当に伝えるべきことは何だろう」

と考えています。

企画を作るというより、

まだ言葉になっていない価値を見つける感覚に近いかもしれません。

ブランドの核を見つける

情報を整理したら、

次に考えるのが

「この会社や商品らしさは何だろう?」

ということです。

言い換えると、

「なぜ存在しているのか」

を探します。

例えば商品には機能があります。

会社には実績があります。

でも、それだけでは差別化できません。

私が知りたいのは、

なぜその商品を作ったのか。
なぜその事業を続けているのか。
どんな価値を世の中に届けたいのか。

という部分です。

私はここを、

ブランドの核だと思っています。

img

この核が見つかると、

その後の企画がぶれにくくなります。

コンセプトをつくる

ブランドの核が見えてきたら、

次はコンセプトを考えます。

私はここで、

「この動画で一番伝えたいことは何か」

を考えます。

動画は情報量の多いメディアです。

だからこそ、

全部伝えようとすると何も伝わりません。

例えば企業紹介動画であれば、

  • 実績も伝えたい
  • 商品も伝えたい
  • 社員も伝えたい
  • 想いも伝えたい

と、どうしても情報が増えてしまいます。

でも視聴者が覚えているのは意外と一つです。

だから私は、

視聴者が動画を見終わったあとに残る言葉を考えます。

それがコンセプトです。

企画とは、情報を足していく作業ではなく、

本当に伝えたいことを絞り込んでいく作業だと思っています。

コンセプトを伝えるためのストーリーを考える

コンセプトが見えてくると

「それをどう伝えようか」

と考え始めます。

そのときに大切にしているのがストーリーです。

同じメッセージでも、

ただ説明するのと物語として見せるのとでは、

伝わり方が大きく変わります。

商品紹介動画でも、

インタビュー動画でも、

イベントダイジェストでも、

背景には必ず物語があります。

なぜその商品が生まれたのか。
どんな想いで仕事をしているのか。
どんな経験をしてきたのか。

そうした物語があるからこそ、人は共感します。

私は企画を考えるとき、

「何を見せるか」よりも、
「どんな物語を伝えるか」

を大切にしています。

コンセプトをどう届けるかを考える

ここで初めて、映像の構成や演出を考えます。

私は昔、企画とは演出を考えることだと思っていました。

でも今は、演出は企画の出発点ではなく、企画の答えだと考えています。

まずは、

  • 情報整理
  • ブランドの核
  • コンセプト
  • ストーリー

があって、その後に表現があります。

そして表現を考えるときに大切にしているのが、

「どんな状況で見られるのか」

という視点です。

Instagramで流れてくる動画なのか。
YouTubeで検索して見つける動画なのか。
企業のホームページで見る動画なのか。

同じ内容でも、見る場所が違えば最適な表現は変わります。

私は以前、

「映像制作は時間を操ること」

という考え方に触れて、とても共感しました。

映像は視聴者の時間を預かるメディアです。

だからこそ、

SNSで数秒しか見てもらえない映像と、

企業理解のために見られる映像では、

同じ内容でも見せ方を変える必要があります。

何を伝えるかだけではなく、

どんな文脈でその映像に出会うのか。

そこまで考えて初めて、企画になるのだと思っています。

img

企画とは、人の感情との出会いを設計すること

私が企画を考えるときは、

  • クライアントの目的
  • コンセプト
  • ストーリー
  • 視聴される状況

を行ったり来たりしています。

良い企画とは、

面白いアイディアを考えることではありません。

誰が、
どんな状況で
どんな物語に出会い、
どんな感情になるのか。

それを設計することだと思っています。

だから私は、撮影や編集に入る前の企画の時間を大切にしています。

映像を作る前に、まず伝えるべき本質を見つける。

そして、その本質が最も伝わる形を考える。

その土台があるからこそ、

映像はただ綺麗なだけではなく、

ちゃんと届くものになるのだと思っています。

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この記事を書いた人

fummyのアバター fummy 動画クリエイター/クリエイティブディレクター

35歳/2児の母。
映像制作会社を経てフリーランスに。
企業のプロモーション映像やブランディングを軸に、モーショングラフィックスを活かした映像表現を得意としています。
映像・デザイン・Webを横断し、ブランドの世界観を形にする仕事をしています。

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