ポートフォリオはクリエイターにとっては、名刺のようなもの。
自分に何ができるのかをアピールする大切なツールになります。
ポートフォリオがあることで、クライアントからの信頼や案件獲得にも大きな影響を与えます。
そんなポートフォリオですが、ポートフォリオ動画をつくっただけで安心している方が多いような気がしてます。
今回はポートフォリオ動画の活かし方についてお話ししたいと思います。
ほとんどのクリエイターがポートフォリオを隠し持っている
あなたはどのように仕事を獲得したいと思っていますか?
私は営業が苦手なので、SNSを通じて向こうから自分を見つけてもらい、依頼してくれることを理想としています。
そのために、どうすればいいのかというと、
ポートフォリオサイトを充実させておくことが重要です。
実際に私も、ポートフォリオサイトを通じて、クライアントに声をかけてもらうことがあります。
では、なぜポートフォリオサイトが重要なのでしょうか。
クライアントはキャッチボールを増やしたくない
クライアントは、『自分の悩みを解決してくれるクリエイター』を見つけるために、SNSなどを通じてクリエイターを探します。
クライアントの悩みは
- お問い合わせや売上に繋がる動画
- ブランドイメージを的確に表現できる
- 動画だけでなく、運用や分析までやってくれる
など様々です。
そのようなクライアントの悩みを解決してくれるようなクリエイター探しは、時間もかかるし、大変です。
だから、わざわざ1人1人に
『あなた、どんな人?』
『何ができるの?』
『こんな悩みがあるのだけど、解決できそう?』
なんてキャッチボールはしたくないのです。
私もあるプロジェクトで、キャンペーンのキービジュアルを担当してくれるグラフィックデザイナーさんを探したことがあるのですが、ただSNSに作品を載せているだけでは、期待に応えてくれるクリエイターかどうか判断できずに、何人もスルーしてしまうという状況になりました。
逆に言えば、クライアントがあなたにコンタクトをとる前から、あなたの実績や作品をしっかりと見れるようにポートフォリオサイトを整えておけば、案件獲得につながります。
ポートフォリオサイトを整えておけば、クライアントからのコンタクトの確率がグッと上がる。
ポートフォリオサイトに載せる内容
クライアントがポートフォリオを通じて知りたいことは
あなたの「能力」「個性」「人柄」です。
能力
あなたのこれまでの実績と技術的なスキルを評価しています。
自分自身の強みや得意なことを理解し、それをアピールできるような実績や作品をのせましょう。
個性
- あなたにしか作れないオリジナリティ要素があるか
- クリエイティブなスキル以外にも、クライアントにとって嬉しいスキルがあるか(マーケティングスキルやディレクションスキルなど)
など、あなたの個性にも注目しています。
差別化できるポイントは、動画の内容に限らず、載せておきましょう。
人柄
クライアントにとっては、人柄を把握することもとても重要です。
仕事への向き合い方や価値観によって、あなたと一緒にお仕事ができるか判断します。
例えば、マーケティングを意識したクリエイターと世界観を大事にしてるクリエイターとでは、つくる動画も方向性も違いますよね。
あなたの作る動画が、クライアントの方向性にマッチするかどうかを見極めています。
ポートフォリオに載せる実績がない場合
『実績がない』という方は、
とにかく実績をつくりましょう!!
『作品だけじゃダメなの?』という質問もよく聞きますが、
クライアントが最終的に見るところは、やはり経験なんですよね。
実際に、私がお世話になっているクライアントのYさんに『どうやってクリエイターを選ぶのか』を聞いてみました。
Yさんは数多くのフリーランスのクリエイターを起用する映像会社のディレクターです。
クリエイターを探すとき、何を見て判断しますか
会社が求める一定ラインのクオリティが担保できる動画が作れるか、とやはり実績ですね
実績ですか…。まだ実績がない方で自主制作物や架空会社のPR動画をポートフォリオにしてる場合もありますが、それはどうですか?
架空会社の動画はあまり参考にしてないですね。
編集スキルは見れても、クライアントとちゃんとやり取りをしたという経験があるのとないのとでは、やはり違うので。
その経験の差は、どういうところで現れますか?
制作に求める細かなニュアンスが伝わるかどうかですね。クリエイティブな表現を言語化するのって難しいのですが、こちらの意図を正確に汲み取ることができるかが、やはり経験で違うんです。
では、まだ実績がない方はどうしたらいいと思いますか?
とにかく身近なところから動画を作らせてもらうのが1番だと思います。
家族や友人、その知り合いなど事業をしている方を見つけて、制作実績作りに協力してもらうといいと思います。
確かに私も、初めは個人経営をされてる友人に声をかけて、動画を作らせていただきました。
私の周りの活躍してるクリエイターも身近な人からスタートしてましたね。
身近な人だと安心感や信頼もあるので、頼みやすいんですよね。
そうですね。知り合いからの紹介でお仕事が来ることも多いですしね。
リアルな人と人のつながりが1番強いです。
結局信頼できるかどうかは『人』で見ますから。
そうですね。ありがとうございました。
ということで、意見はそれぞれだと思いますが、実績を重視するという意見でした。
私の個人的な意見では、架空会社の動画を作るのもアリだと思ってます。
ただし、あきらかにすでに作られている動画をパクって会社名だけを変えるのはNGです。
- なぜ、この構成にしたのか
- ターゲットは誰なのか
- 訴求点は何か
- 何を意識して作ったか
などを考えてつくるのが重要です。
とにかく、実績が1つもないと思わせないくらい「ちゃんとした動画」を作ればいいんです!z
『クライアントが動画をつくる目的』を思い出してみてください。
クライアントは悩み・お困りごとを解決したいんですよね。
あなたにしかできないスキル・能力・発想で、『あなただからお願いしたい』と思われる動画を作りましょう。
また、身近なところから、制作実績が得られるように、まずはチャレンジしてみましょう。
動画コンテストにチャレンジするのもおすすめ
動画コンテストに応募してみるのも、強くおすすめします。
与えられたテーマに沿って、1から考え、発想・スキル・個性を発揮できる成長の場だと思っています。
他の人がテーマに対して、どのような作品を作ってきたかを見ることもできるので、自分の作品と比較することができます。
- 何が足りなかったか
- 何が自分の強みなのか
- 誰の作品のどこが良かったか
など色々と発見にもなります。
受賞すれば、それは大きな実績になりクライアントへのアピールにもなるので、ぜひ挑戦して見てください。
さいごに
これまで、ポートフォリオサイトの重要性をお話ししました。
クライアントがあなたを発見した時に、自分の強みや人柄が伝わるようなポートフォリオサイトが案件獲得の鍵を握っています。
ポートフォリオにのせる動画だけでなく、サイト制作にも力を入れていきましょう。