【Vrew 3.3.0アップデート徹底解説】Premiereの時代は終わり？ショート動画に最適化された“動画生成AI”がついに本格化。

またしても、Vrewが進化しました。

先日（2025年9月）にもVrewアップデートの記事を書いたばかりなのですが、そこからさらにアップデートが重なり、

ついに「ショート動画に最適化された動画編集ソフト」として、ひとつ大きな段階を上がったな…と感じています。

「動画編集＝Premiere」という常識は、まだプロの世界では根強いと思います。

しかし2025年の今、SNSの現場ではとっくにルールが変わっています。

結論から言うと、
ショート動画を作るなら、Vrewの方が合理的です。
（そして今回の3.3.0アップデートが、その転換点と言っていい。）

この記事では、

この3つの視点から
「なぜ今Vrewなのか」 を整理してきました。

どう使い分けると、一番ラクで、早くて、質が上がるのか。

その判断材料として、
この記事が少しでも参考になれば嬉しいです。

「文字起こしのVrew」は卒業。Vrewの進化スピード

Vrewが登場した2020年当初、正直こう思いました。

しかしこの数年、Vrewは異常なスピードで進化しました。

たった数年で

“編集の補助” → “編集の自動化” → “動画の自動生成”

この進化スピード、本当にすごい。

Vrewは、「文字起こしするだけの人」から「編集の面倒ぜんぶ持っていく人」になってました。

まだまだ、クリエイターの中には、「Vrewといえば文字起こし」というイメージを持った人が多いと思います。

でも、最近のVrewを見ていると、“雑用担当”だった子が、気づけば「企画の中心」座ってる”・・

そんな進化ぶりです。笑

3.3.0アップデートは「SNS運用」を最大にサポート

今回のアップデートで特に強力な進化👇

これ、SNSの現場を知ってる人ならわかりますよね？

• 「素材ください」と言っても来ない。
• 「顔出しNGです」と言われがち。
• 「明日まで3本お願い！」普通にある。

そんな現場で刺さるのが今回の更新です。

アップデートの中身を“現場目線”で解説

今回のアップデートは、
「ショート動画を量産するクリエイターやSNS担当」 と
「顔出しなしで動画制作を外注したい企業」
にとっては、明確なゲームチェンジです。

1. AIショート動画の自動生成

これは正直驚きました。

動画や画像素材を ポイっと放り込んで、
プロンプト（台本や伝えたいポイント）を入れるだけ。

すると、

• 素材を分析して
• 流れを組み立てて
• カット割して
• BGM選んで
• ナレーションつけて
• テロップ生成して

AIが勝手に “１本のショート動画” に仕上げます。

やり方はとってもシンプル。

【新規作成】→【ショート動画を作成】→【モバイルorPCから素材を読み込む】→【プロンプト入力】

実例はこちら

プロンプトに

太宰府天満宮へ1人旅

と入力しただけで、1本のVlogに仕上がりました。

しかも驚いたのが、

• スタバに立ち寄ったこと
• 梅ヶ枝餅を食べたシーン

こうした細かい行動をプロンプトに一切書いていないのに、AIが動画を解析してストーリーに組み込んでくれたこと。

さらに、太宰府天満宮で牛を撫でるシーンも、ただ「触っている映像」としてではなく、

「撫でるとご利益がある」という信仰（撫牛信仰）がある

として認識し、意味のあるワンシーンとしてVlogの流れに組み込まれていたのは、正直かなり衝撃でした。

この機能を使って感じたのは、

人がゼロから作る必要がなくなった、ということ。

やることは、

• 全体を確認して
• 気になるところを少し直す

それだけ。

結果、

「AIでざっくり動画作成 → 確認・手直し → 1本完成」

というショート動画量産フローが、体感で倍以上速くなりました。

上記プランで利用可能です。

2. 縦型サムネイル作成までVrew内で完結

ショート動画時代の“必須機能”とも言えるサムネイル作成機能が、Vrew内で完結するようになりました。

CanvaやPhotoshopを立ち上げなくても完結するので、
動画制作〜投稿までを1ソフトで行える環境が整っています。

試しに、先ほどのVlog動画で【AIドラフト生成】をやってみました！

……正直な感想を言うと、

「うーん、ちょっと惜しいかも」 でした。

生成されたAI画像自体はとても綺麗で、クオリティも高い。

ただVlogの場合って、実際の撮影シーンをサムネをしたいんですよね。

• 実際に撮影したシーンを使いたい
• リアルな空気感を出したい

もちろん、

自分のフォルダ内の写真をサムネに使うことは問題なく可能です。

ただ現場では、

という場面、かなりありますよね。

Vrewには、編集画面のプレビューをスクリーンショットする機能があるので、

1. プレビュー画面をスクショ
2. フォルダに保存
3. サムネ作成画面で再読み込み

という手順を踏めば、
「動画内のシーンをサムネにする」ことも一応できます。

できますが……

正直なところ、YouTubeやInstagramのように

というのが、率直な感想です。

Vlogとの相性で言うと、ここは今後のアップデートに期待したいポイント。

とはいえ、AI画像生成の精度は高いので、動画ジャンルによっては、サムネ制作の効率化にかなり使えると感じました。

「世界観をAIで統一したい」

そんなケースでは、Vrew内サムネ作成はかなり心強い機能だと思います。

3. テキストから素材用ビデオを生成可能に（動画生成AI）

今回のアップデートで、企業広報やSNS担当にとって特にインパクトが大きいのが、テキストからAI動画素材を生成できるようになったこと。

これまでのAI画像生成では、どうしても「静止画のインパクト」に限界がありました。

そこに動きのある動画素材が加わったことで、より目を引く映像表現ができるようになります。

さらに現場目線でうれしいのが、よくある 「Bロール素材が足りない問題」 が一気に解消されること。

これまでBロールは、

• 撮り忘れる
• 撮れない場所がある
• 素材の雰囲気が合わない
• クライアントから素材が来ない

…と、地味だけど深刻な“制作のボトルネック”でした。

そんな状況でも、欲しいシーンを文章で指示するだけで、補足用の動画素材をすぐに用意できます。

それが、文字で指示を出すだけで、あっという間に簡単に動画素材ができてしまいます。

AI動画素材を使ったショート動画を実際に作ってみました。

今回は、AI動画あり／なし の2パターンを用意しているので、ぜひ見比べてみてください。。

正直な感想として、AI動画が加わるだけで、シズル感と想像力が一気に広がります。

静止画だけの構成と比べて、

• 空気感
• 動き
• 次が気になる感じ

がはっきり変わりました。

Vrewでは、AI画像・AI動画を生成する際に
Basicモデル と Proモデル のどちらを使うか選択できます。

最初から完璧に思い通りの映像が出る、という感じではありませんでした。

何度か指示をやり直して、
「これだな」という映像に近づいていく感覚です。

なので、プロンプト入力には少しコツが必要だと思います。

ただ、数回触っているうちに、

「こう書くと、こう出るんだな」

という感覚は掴めてきます。

このあたりは、今後のアップデートでさらに精度が上がっていくことを期待しています。

Midjourney、Kling AI、Runway など、AI動画生成ツールは増え続けていますが、

• どれを選べばいいかわからない
• 学習コストが心配
• UIが複雑で挫折

こう感じている人も多いと思います。

そんな方にはぜひ、Vrewを試してみてほしい。

AI動画素材の生成はStandardプラン以上からでしか使えない機能ですが、初心者にはとっても優しい入り口になると思います。

• Standardプラン(月額2,490円)
• Businessプラン(月額4,490円)

上記2プランで利用可能。

一瞬で動画が作れて、素材がなくてもテキスト指示で動画素材から作れるのは最高です。

さらに、画像生成と同じく 15種類のスタイルから選べるので、

など、テイストに合わせた素材が作れるのが魅力です。

ビジネス動画、SNS、解説系、教育系…
用途によって映像のトーンを合わせられるのはかなり便利。

SNS運用代行をされている方も、

「とりあえず仮の映像で構成を見せる」
「まず形にしてクライアントに提案段階で見せる」

みたいな使い方もできそうです。
これができるだけで、企画のスピードが変わります。

4. PDFからビデオ生成の精度アップ

PDFをそのまま動画化することが可能になりました。

PDFを読み込むと、各ページがそのまま“スライド”として扱われ、

つまり

「動画編集が得意でない人でも、資料から1分動画が作れる」

という世界が実現しました。

資料が動画になることで、社内説明・外部提案・研修コンテンツの
再利用と拡張が可能になります。

試しに、私も検証してみました。
以前から保存だけしていた、こちらの資料。

🔗 博報堂 × SHIBUYA109 lab.「界隈消費」に関するレポート
（ネット公開されているものです）
https://www.hakuhodo.co.jp/news/info/113099/

内容に興味はあったものの、文字量が多くて…
「あとで読もうフォルダ」にそっと眠っていた資料です。

このPDFを、Vrewにそのまま放り込んでみたところ…

「小学生でもわかりやすく」とプロンプトを入力すると、スライド１枚１枚にテロップ台本を載せてくれました。

そして完成した動画がこちら↓（長いので冒頭だけの共有ですが）

結論、驚きました。

冒頭だけで、資料の要点をうまく噛み砕いて
“何が書かれている資料なのか” を分かりやすく解説してくれました。

一気にこの「読む気が起きない資料」との距離が縮まりました(泣)

プレゼンが苦手な人でも、
「まずVrewに任せて全体像を把握する」
そんな使い方ができる気がします。

説明資料を動画化するだけで、

• 情報が頭に入りやすい
• 共有しやすい
• 伝達のズレが減る

そして何より、
“とりあえず読まなきゃいけない気持ちのハードル”が下がります。

5. ビジネスに活用できるキャラクター追加（60種類以上）

今回のアップデートで、ビジネス動画の表現領域を広げる更新 が追加されています。

これまでは、どちらかといえば「カジュアル・かわいい系」が中心でしたが、
今回のアップデートでは、

• スーツ
• オフィスカジュアル
• 教育系
• 案内・ガイド系

など、企業コンテンツに違和感のないキャラ が増えました。

そして何より大きいのは、

“口パク” キャラが使えること。

ちょうど資料のデザインにあったキャラクターがあったので、載せてみました(笑)

視線や口の動きがあるだけで、
人は“話しかけられている感”が格段に上がります。

企業も一般ユーザーも、“顔を出さなくても伝わる動画” を作りやすくなりました。

今回のキャラ追加は、このあたりにがっつり刺さるアップデート。

• 採用動画
• 匿名の解説動画
• 社内教育動画
• プロダクト説明
• マナー研修
• サービス紹介

などの 「真面目系コンテンツ」 との相性が良いです。

AI音声と組み合わせるのもあり。

正直なところ、

企業キャラクターをそのまま動画に使えるようになったら、広報・採用・研修・商品説明まで、コミュニケーションの幅は一気に広がりますよね。

まだ現状では完全実装とは言えませんが、このスピード感を見ていると、

「Vrewなら、近い将来やってくれそう」

そんな期待を抱かせてくれる進化だと感じています。

アップデートまとめ

今回の3.3.0アップデートは、
動画制作のハードルを劇的に下げました。

特に、現代の動画制作現場は

• 「人手が足りない」
• 「内製化したい」
• 「顔出しNGが多い」
• 「スマホ撮影が中心」

という課題を抱えているため、
Vrew 3.3.0はそのすべてを支援するアップデート になっています。

個人的に嬉しい「AI動画素材の生成」

正直これが1番嬉しいです。

そんな時代に完全に突入しました。

そして今回、
AI画像生成では越えられなかった壁――
「目を奪う動き」が、AI動画生成で手に入ります。

SNSの世界では、
“伝わること”よりもまず、

• 止まってもらうこと。
• スクロールされないこと。

ここが勝負です。

動きがあると、人は止まります。
これは視覚認知の研究でも言われていて、

人は“動くものを優先的に見る”
“次に何が起きるか”を自然に追うモーション情報が“脳の予測回路”を刺激する

Vrewは、撮影なしで動画を作れるようにしただけでなく、“見てもらうところまで”を支援してくれるようになりました。

ここで、Premiere ProとVrewを改めて比較してみます。

	Premiere	Vrew
目的	映像作品・CM・MVなどプロ編集	SNS・ショート動画・解説動画
学習コスト	高い（慣れるまで時間が必要）	低い（触りながら覚えられる）
編集の自由度	圧倒的。何でもできる	“必要十分”にまとまっている
AI生成機能	一部あり	台本→映像まで一気通貫
PDF→動画	なし	あり
自動字幕	△	◎（Vrewの真骨頂）
キャラ生成	なし	あり
スマホQR取り込み	なし	◎
初心者UX	むずかしい	直感的
料金	3,280円〜/月 or CC 9,080円〜/月	無料〜3,583円/月

動画編集ソフトに求められる役割は、時代とともに変化しています。

かつては、時間をかけて一本の作品を仕上げることが主流でした。
だけど今のSNS時代、素早く試して反応を見て、改善していくことが求められます。

動画の“質”を極める方向なのか、
SNSのスピードに合わせて“数”を試す方向なのか。

求めるゴールによって、選ぶべきツールは変わります。

その選択肢のひとつに、AI時代の編集ワークフローを前提としたVrewが加わりました。
それが今回のアップデートの大きな意味だと感じています。

2025年11月末からVrew料金が値上げされてます

ここはちょっとだけ大事なお知らせです。

実は「2025年11月末のアップデート以降、料金が改定されました

……まあ、正直、ここまで機能が育ったら
「そりゃ値上げもするよね」
って感じなんですよね。

だって、

• AI動画生成が本格化
• PDFの動画化
• キャラクター増加
• 画質も速度もUIも改善される

もう完全に、“文字起こしツールの面影はゼロ”です。
むしろ、値上げせずここまで来ていたのが驚きなくらい…。

そして、Vrew進化はまだまだ止ま離ません。

もしあなたが、

• SNS動画をこれから強化したい
• 社内動画の内製化を進めたい
• ショート動画制作の本数を増やしたい

という状況なら、
さらに値上げされる前に始めておくべき です。

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あとで

とならないように、必要最低限のコストで未来の機能を使える状態にしておくのは、かなり賢い選択だと思います。

このAI時代で価値があるのは「編集技術」ではない

AIが編集速度を10倍にしたとき、勝負になるのは編集技術ではなく、

• 何を言うか
• 誰に届けるか
• どんな言葉で刺すか
• サムネでどう止めるか
• 視聴後に何をしてほしいか

つまり考える力です

そしてそれは編集ツールより、もっと前にある工程。

世界のショート動画文化を変えた
Gary Vaynerchuk（ゲイリー・ヴェイナーチャック）は、こう言っています。
※SNSマーケティング界の鉄板の権威、バズのプロ。

「Perfect is the enemy of posted.」
（完璧は投稿の敵だ）

「Quality doesn’t scale, quantity does.」
（質は拡張しないが、本数は拡張する）

つまり

• 完璧な編集をしても届かなければ無意味
• “数”と“タイミング”がSNSの勝ち筋
• 動画編集の技術より「意図」と「速度」

さらに、YouTube公式のコンテンツ部門責任者
Todd Beaupré（トッド・ボープレ）はこう言っています

「視聴維持が高いのは“編集技術”より“明確なコンセプト”の動画。」

少し刺さりますよね。

「手間」に価値がある時代は終わり、「考える時間」に価値はすでに変わりました。

編集が好きで、こだわりが趣味！という方は別として、
多くの事業者は“作ること”より“届けること”が目的です。

迷ってる人は・・

「難しかったらやめればいい」
「失敗しても無料」

AIの時代は、まず触った人から得をする。
そして、触らなかった人はそのまま置いていかれる。

まずは触ってみる。
本当に、それだけで十分です。

まずは1本、AIにショート動画を作らせてみてください。

「あ、ここまでやってくれるんだ」と体感した瞬間から、動画制作の前提がふっと変わるはずです。