PremireProで動画編集してるけど、After Effectsって実際どうなの?
アフターエフェクトで何ができるの?
など、動画編集を始めてまだ日が浅いうちは、AfterEffectsをよく知らない方が多いと思います。
今回は
- AfterEffectsに興味を持っている
- AfterEffectsスキルを身につけたい
という方に向けて、分かりやすく解説したいと思います。
PremireProとAfterEffectsの違い
PremireProは皆さんご存知のとおり、撮影した動画素材などをカットしたり繋げたりして、ひとつの映像作品を作ることができるソフトです。
ではAfterEffectsはどんなソフトかというと、複雑な映像加工に特化した編集ソフトになります。
私はこの2つのソフトの違いを説明するとき、
- PremireProは、長尺の動画編集に向いているソフト
- AfterEffectsは短い尺の動画編集向きで派手な演出が得意なソフト
と説明することが多いです。
そのため、2つのソフトのタイムラインを比較してみると、時間軸に沿ってクリップを並べるPremireProに対してAfterEffectsはクリップを重ねてエフェクトやアニメーションを適用するのでレイヤーを縦に積み重ねていくようなタイムラインになります。
AfterEffectsでできること
AfterEffectsは、私もすべてを把握できないくらいたくさんの機能があります。
今回は、よく使われる機能として代表的な3つの機能をご紹介したいと思います。
①アニメーション
一口にアニメーションと言っても、その手法は様々です。今回は代表的なアニメーションを4つご紹介します。
イラストを動かす
PremireProは画像そのものを動かすことはできますが、AfterEffectsだとキャラクターをパーツごとに動かすことができます。
テキストを動かす
テキストに対して自分好みのアニメーションを加えることができます。また、ソフト内にもテキストアニメーションのプリセットが豊富にあります。
シェイプを動かす
シェイプ(After Effectsで描画できる図形)に対して色々な動きを加えることができます。シェイプアニメーションはAfterEffectsを使う上では非常によく使われる機能です。
例えば、テロップの座布団(テキストの背景におく図形)として使ったり、シェイプを組み合わせて背景にしたり、オリジナルのトランジションを作ったりなど、応用次第で様々な使い方ができます。
エフェクトを作る
パーティクルアニメーションを使ってオリジナルのエフェクトを作ることも可能です。YouTube動画のエンタメ系でよく使われるキラキラエフェクトや炎がメラメラと燃え上がるエフェクトはだいたいAfterEffectsで作ることができます。
パーティクルアニメーションとは、様々な種類の粒子を大量に飛ばすアニメーションです。例えば、空間を漂う埃(ほこり)や塵(ちり)などのダスト、火の粉や雪などを表現することが可能です。
②合成
グリーンバックに別の素材をハメ込む合成は、セミナー系のYouTubeなどでよく見られると思います。
他にも、VFXと呼ばれる技術を使って、実写映像に複雑な加工処理を施し、非現実的な世界観を作り出すこともできます。
VFXとは、「Visual Effects」の略。撮影だけでは表現できない3DCGなどを使った映像効果。
3D表現
3Dレイヤーや3Dカメラを使って簡易的な立体表現ができます。AfterEffectsはどちらかというと2Dの編集を得意とするので、ガッツリ3DCGがやりたい場合はBlenderやCINEMA4D・MAYAといった3DCGソフトを使います。
しかし、AfetrEffectsの3D表現も上手に使えば、インパクトのある派手な演出が可能になります。
AfterEffectsを習得するメリット
AfterEffectsのスキルを習得すれば、このようなメリットが得られます。
- 映像のクオリティが上がる
- 単価がアップする
- 仕事の幅が広がる
「動画編集できます」というクリエイターよりも、「AfterEffectsでこんな演出やこんな表現ができます」と言えるクリエイターの方が、当然アピールにもなりますね。
AfterEffctsのスキルを持つプロフェッショナルへの需要も今は急増しています。
しっかりとAfterEffectsの技術を身につければ、色々な仕事に携わることができます。
AfterEffectsスキルが求められる仕事とは
AfterEffectsのスキルを習得すると、
- サービス・商品の説明動画
- Web広告・TVCM
- YouTubeやセミナーなどのオープニングタイトル
- MV
などの案件を受けられるようになります。
サービス・商品の説明動画
費用相場 ‥10万〜50万
Web広告・TVCM
費用相場 ‥10万〜50万(TVCMの場合10~100万)
YouTubeやセミナーなどのオープニングタイトル
費用相場 ・・・3万〜30万
MV
費用相場 ・・・10万〜150万
AfterEffectsでできることはまだまだ無限にある
After Effectsは無限の可能性を持つ高機能ソフトウェアです。
映画制作からCM、Webコンテンツまで、さまざまな領域でその高い機能性を発揮しています。
AfterEffectsを駆使することで、リアルな特殊効果や美しい背景アニメーション、現実には存在しない幻想的な世界など観客の目を引きつける難易度の高いシーンを再現できます。
経験を積むことで作業効率やクオリティが向上し、いつの間にかかなりの額を稼ぎ出すケースも珍しくありません。
この記事を読んで、少しでもAfterEffectsに挑戦してみたいなと思った方は、ぜひAfterEffectsをマスターして活躍の場を広げてください。