これやってしまうと初心者に見られてしまうものってありますよね。
それはどんな業種でも、スポーツや音楽の世界でもあると思います。
初心者時代には気付けなかった、ついやりがちなこと。
今回は動画がダサくみえる典型的パターンをご紹介します。
早めに理解することで、脱・動画編集者を達成させましょう。
動画がダサくなるパターン【デザイン編】
動画はグラフィックの連続。
つまりデザインされた静止画が連なったもの。
まずは、デザイン的な観点で初心者っぽく見えてしまうポイントをご紹介します。
ダサいデザイン① 境界線をつける
テロップが見やすいように境界線をつける。
その視聴者への気遣いは素晴らしいです。
ただ、境界線をつけることで逆に見えにくくなっているかも?
テロップが見えにくくなっているNGパターンは、
- 細めのフォントを使用
- 文字色と縁の色の組み合わせ
上の画像を見ると一目瞭然ですが、細いフォントに縁をつけることで逆に文字が見えにくくなっていますね。
文字色と縁の色の組み合わせはコントラストを意識しましょう。
ダサいデザイン② ドロップシャドウが強い
こちらも境界線と同様、テロップを見やすいようにという意識はGOOD!
だ・け・ど、ドロップシャドウを強くかけすぎると悪目立ちしてしまうので注意が必要。
ドロップシャドウが悪目立ちしない方法
①ドロップシャドウはされげなくかけてあげる
シャドウの詳細設定をデフォルトのままにせず、背景と文字がいいバランスで馴染む調整が必要になります。
- シャドウの大きさ
- シャドウの不透明度
- シャドウの距離
②影の色は必ずしも黒じゃなくていい。
背景と同系色の色の影をつけてあげると、自然な影に仕上がります。
③文字下の背景を暗くする
背景の明るさを変えるだけでも違います。
エフェクトの【Lumetriカラー】とマスクを使用して文字下の背景だけ暗くし、自然に文字を強調されることできます。
ダサいデザイン③ 要素が揃ってない
要素を揃えるというのは、デザインする上で大事な4原則の1つでもあります。
テキスト位置を揃えることで、見た目がすっきりし、情報が理解しやすくなります。
コツは見えない線でつなぐこと。
映像は時間経過とともに情報がどんどん流れていってしまうので、一目見た時にパッと理解できるよう情報の整理・要素の配置は大切です。
ダサいデザイン④ 統一感がない
使用するフォントがバラバラだったり、クリエイティブによるイメージがバラバラだったり、統一感のないデザインは気持ちのいいものではありません。
デザインには数あるデザイン要素を一貫させるルールやスタンスの事を指す「トンマナ」という言葉があります。このトンマナを合わせるように意識することがデザイン制作には重要です。
ダサいデザイン⑤ 余白がない
初心者がやりがちなのは、画面いっぱいいっぱいに情報を詰め込んでしまうこと。
デザインにおいて余白とは「余った空白」ではなく「意図的に作り出すもの」です。
余白を作り出すことで、
- 情報をグループ化する
- 文字の可読性を上げる
- デザインの印象をつくる
ことができます。
情報をグループ化する
文字の可読性を上げる
デザインの印象をつくる
動画がダサくなるパターン【動き編】
次は動画ならではの動きについてご紹介します
ダサい動き① 動くスピードが早い
1つは写真や画像のズームイン・アウト、スライドの動きを無駄に速くしてしまうパターンです。
まるで動体視力のトレーニングをしてるようです
動きのスピードは人それぞれ感覚的なものになりますが、写真や画像が認識できることを前提に調整しましょう。
BGMのテンポやシチュエーションに合わせたスピードを意識するだけでも、だいぶ印象は変わります。
ダサい動き② イーズをかけてない
イーズとはアニメーションに緩急をつけたいときに使う機能です。
イーズは「easy」から来ている言葉で、「簡単な」という意味のほかに「心地よい」「安らぎ」という意味があります。
イーズをかけることで、アニメーションの動きが見ていて心地いいですよね。
ダサい動き③ トランジション多用
トランジションを多用すると、しつこいんですよね。そして何より見づらいです。
トランジションを使用する際には、きちんと意味を持たせてあげましょう。「意図のない編集」は初心者感丸出しです。
ダサい動き④ テンプレートをそのまま使う
テキストアニメーションやスライドショーのテンプレートって便利ですよね。
時短編集にもなるし、高度な編集技術がなくてもそれなりの動画ができてしまう。
だけど、テンプレートに頼りっぱなしは脱初心者できません!!
テンプレートを使うことがNO!と言っている訳ではありません
テンプレートって動きが単調なだけに、飽きやすい動画になりがちだったり、すぐに「あ、これテンプレートだ!」って見破られたりします。
脱初心者したかったらテンプレートをテンプレートに見えない使い方をしましょう。
テンプレートをテンプレートに見せないコツは
- 少しだけカスタマイズする
- テンプレートの一部だけ使う
です。
テンプレートをカスタマイズするには、結局ある程度の知識が必要になります。
脱初心者の道は、知識を増やすことも大切。当たり前ですよね。
テンプレートを使用するときにテンプレートを分解してどのような構造になっているか調べてみるのも上達のポイントになりますよ。
まとめ
初心者がやりがちな典型的パターンをご紹介しました。
私は昔の動画を見返すたびに、「何故これをやってしまったんだろう」と恥ずかしい気持ちになってしまいます。
不思議なことに、動画を作っているときは全くそう思わないんですよね。むしろ、「この動画サイコー」「自分、天才!」と自画自賛してます。
自分が「良いもの」だと思っていても、人から見たら「良いものではない」ということはありますよね。
経験を積んでいけば、いつか気づいて改善されていくものですが、作って満足して「はい、終わり」となってしまうと気づくのが遅くなり、改善できなくなります。
自分が作ったものに対して、きちんと振り返り反省すること。
そして、世の中のいろんな場所で流れてくる動画を意識的に見て、目を鍛えることが、脱初心者の近道になると思っています。